当院における静脈内鎮静法
静脈内鎮静法とは、点滴を利用した麻酔法です。点滴を始めると、少しずつ眠っているような状態になります。治療時の音や痛みによる不快感を無くし、嘔吐反射を抑えることもできます。
麻酔のかかり方には個人差があり、体調によっても状態は変わりますが、当院では麻酔科の専門医が全身の状況を常にコントロールしながら行いますので、安全性が高い方法です。
医科での全身麻酔とは異なり、完全に意識をなくすものではありませんので、治療部位には局所麻酔を併用します。
対象
- 歯科恐怖症(歯科治療への恐怖心が強い方、過去の治療により強い不安感をお持ちの方)
- 強い嘔吐反射がある方(口の中に治療器具が入ると嘔吐しそうになる)
- 高血圧、糖尿病、心血管障害がある方
注意事項
- 持病やアレルギーをお持ちの方、常用薬がある方は必ず事前にご申告ください。場合によっては適応できないケースもあります。
- 妊娠中、授乳中の方、またお子様にはご利用いただけません。
- 麻酔後は、お車や自転車などの運転は避けてください。お帰りの際は公共の交通機関をご利用いただくか、可能であればご家族やお知り合いの方にお迎えをお願いします。
- 麻酔が覚めるまでの時間には個人差があります。当日はお時間に余裕をもったご予定でお過ごしください。
医師の紹介
臨床歯科麻酔医の専門グループ「CDAC」所属の麻酔科専門医と連携をとって行います。
費用
1回 | 77,000円(税込) |
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治療の流れ
1. カウンセリング
持病やアレルギー、常用薬など、静脈内鎮静法を行うにあたり必要な事項についてカウンセリングを行い、必要であれば当日担当する麻酔科専門医の診察を受けていただきます。 麻酔のリスクや当日の注意事項も説明いたしますので、不安な点や疑問点があればお気軽にご質問ください。
2. 治療当日
生体情報モニターの設置
血圧計や心電計、パルスオキシメーター(爪で動脈中の酸素濃度を測る器械)を装着し、
点滴で麻酔薬を注入していきます。注入後すぐに眠くなってきます。麻酔の効果を確認後
治療を開始します。
治療中は常にモニターで身体状況をチェックしますのでご安心ください。
3. リカバリー
治療後は麻酔効果が抜けるまでのあいだ、ゆっくりと休んでいただき、眠気やふらつきがない事を確認してからご帰宅いただきます。