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手足口病について

「手足口病」が全国的に流行しているのをご存知でしょうか?
手足口病はヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜熱)とあわせて3大夏風邪の1つです。 その名の通り、手のひら-足の裏-口の中に痛みを伴う発疹が現れ、3割程度は発熱を伴います。

また、子供が感染するイメージが強いですが、実は大人の方が症状が重く出やすいと言われています。大人の場合、全身の倦怠感・悪寒・関節痛・筋肉痛などのインフルエンザ様の症状が出るのも特徴です。
手足口病は抗ウイルス薬がないので、かかった場合は熱を下げ・痛みを和らげる解熱鎮痛剤による対症療法が中心となります。多くの場合は1週間程度で治癒しますが、なかには髄膜炎や脳炎などの重い合併症を引き起こすケースもあります。

手足口病は、くしゃみの際の唾液などによる飛沫感染が基本なので、マスクや手洗い・うがいを念入りに行うことが予防につながります。
夏の時期に以下のような症状を感じた場合、手足口病の可能性が考えられます。
一度、医療機関を受診することをおすすめします。

  • 口内炎があり、よく見ると手や足にもうっすら発疹が出ている。
  • 風邪やインフルエンザの前のような悪寒がある。
  • 全身がだるい。
  • 口の中が痛く、熱がある。
  • 関節痛や筋肉痛を感じる。

 

担当 小澤敦季 (明海大学歯学部 研修医)

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